140822
140501
140410
140328
131212
130117
130114
120928
120926
「シニカミ圖〜再会」
#2
シニカミ圖掛け軸(しにかみずかけじく)
絹本着色
年代 : 不明(推定・江戸後期)
作者 : 不明
所有 : 宇佐見本家
保存状態 : 虫食い無し・一部退色・左下汚れ(未修)
補 : 汚れは落書きをごまかすために唾をつけて擦った痕と思われる
*
そうだ
これだ
覚えている
この絵だ
すっかり忘れていた
*
「思い出したかい」
「うん」
… あれは
「あれは … いくつだったのかな ? 」
まだ小学生ではなかったはずだ
「五つ、だね … おまえが小学校に上がる前の夏だから 」
「夏 … そうか … うん … 蚊帳で寝た記憶がある」
「 … 」
「あれは … この部屋じゃないよね ? 」
「離れだよ … 従姉妹連中といっしょに寝ただろう ? 」
「そう … うん … そう … バァはよく覚えるね」
「あの日の泣きっぷりは見事だったからね」
「泣いた … そうか … あの日 … 」
「昼間、先代に叱られてさんざん泣いて … それが、夜には … 」
「そうか … 同じ日だったんだ」
「夜、蚊帳に入ったら従姉妹たちときゃあきゃあ巫山戯て … 」
「うん …」
「いつまでも寝なくて … 」
「… それで、また叱られたんだ … でも、そのときは泣かなかったでしょ ? 」
「ああ、こっちは叱ってるのに、四人揃ってくすくす笑って聞きゃあしない」
「大バァみたいな迫力が無かったんだよ」
「なめられたもんだ … 」
「子供の相手はたいへんだ」
「まったくだよ」
「 … 泣いたのは、この部屋だよね ? 」
「ああ … ここだ … ここで、そこにコレが掛かってて … 」
「そう … この絵が、ここに掛かってて … 」
「絵の前に、おまえが … 」
「あたしは … この絵の前に … いて … 」
あたしが … いて …
あたしは …
「 … 」
「 … 」
そうだ
これだ
思い出した
この絵だ
すっかり忘れていた
full size
full size
「朝焼け」
BGM
220426
#7
full size
#6
full size
140410
#4
full size
「春のワルツ」
220211
#5
BGM
full size
#4
BGM
full size
140328
BGM
full size
220412
#3
full size
#4
full size
#3
full size
「小町圖 紙本金地著色 西行寺蔵」
220626
#3
full size
#2
full size
#2
full size